Long Tail Live Station : 息の長い映像の将来
Long Tail Live Stationの説明会にお邪魔した(2009年1月25日:秋葉原)。和製新しい動画配信、変換、検索の統合サービスソリューションの発表だ。
2011年、間もなくアナログテレビは消え、地デジにチェンジする。テレビの終わる日到来だろうなと個人的には思っているが、この説明会でそれはちがうと言う。
「テレビはただの箱ー端末ですから、別に2011年を過ぎてもいつでも見えるんです、見れなくなるのはコンテンツなんです」そりゃそうだ。
地デジ・ハイビジョンになるにあたり、女子アナの肌のキメの乱れが見えちゃうなんて話題も散見するけれど、よりシリアスな問題なのは古い映画・映像作品が簡単には見られなくなってしまうかもしれないこと。超有名な作品ならいざ知らず、知る人ぞ知る名作がデジタル化されるか否か、微妙なところ。これを機に息を引き取る作品も出てくるかもしれない。(今だってDVDで見れない作品が数々)。
そんな事態を見越してスタートしたのが、このサービス。今後デジタルへの大規模な変換が予想されるが、その際にキラーフォーマットとしてのHD4Kをクラウド上で保存することを考えていると言う。特に古いフィルムの作品ならば4Kで変換すれば、DVDで見ているより美しいだろう。また同時に3Dやカラー化などの処理もほぼオートマティックに対応するという。
加えて、画像検索。googleなどでも顔検索などだんだん広まってきてるが(現在の精度はあれですけど)、このサービスでもそうした画像検索を動画レベルで対応し、「なんだっけ、あれ見たい!」に限りなく対応すべく鋭意研究中だそう。
いづれの機能もgoogleさんの協力を仰がず、ほとんどが和製、一部ヨーロッパの研究成果が利用されているとのこと。いくつかの機能は単体ですでに提供が始まっていたり、研究開発している話題を耳にしていたものもあった。つまり日本の小規模な研究者が開発したテクノロジーを集合させ、地デジ化のタイミングに合わせて数をこなすことで低価格化させつつ、googleに対抗する、っていう事なんでしょう。
敵も強力ですから、負けずにガンバッテ欲しいものです(敵に高額で買ってもらう未来もあるかもしれないし)
AVATORのようなトップコンテンツも素晴らしいのだけれど、Long Tailな作品群あっての「文化」であり、また安定したマーケットも得られるはず。当Gauguinsでは、新旧日本の作品を世界に、世界の作品を日本に、という事をたくさんやっているため、数多くのフォーマットが交錯した問題に日々さらされております。PALだNTSCだ、これはHD camだ、いやあそこはデジベしか対応していないだ、あそこは35mmしか扱わないだなんだ、って覚えきれません。途上国からはsuper8とか、VHSでマスター未だに来りするしね。コーデックもいろいろだし。そうか4Kに統一されて、さらにLong Tailな作品に光をあてると来ましたか。それは期待せざるを得ませんね。
ちなみにこちらの会社の社長は、バンダイの創業者の息子さんで元社長の山科誠氏。おもちゃ屋さんを多様なエンターテイメント企業に育てあげた方のようで、たまごっちと共に、ピピンを生み出した・・・、あ、いやバンダイビジュアルとか日本のポップカルチャーの経済界における生みの親のひとり。新しもの好きなんですねー。いやーわかるなー 近々スポーツのライブ配信からお披露目されるとのこと。ご成功お祈りしています。
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